初めまして、麻酔科専門医のみおしんといいます。
私自身が経験してきた慢性疼痛患者への非生産的な偏見や誤解から発生する働きづらさや生きづらさといった社会問題を解決するべく、8年間の病院勤務を卒業し、35歳になる2019年10月1日本日、起業する運びとなりました。
「疼痛」「pain」「いたみ」、と一言で言っても、様々な種類があり、それは見えないものなので人に伝えづらく、勇気を出して伝えてみても、なかなかわかってもらえないものです。そのうち私たちはだんだんと伝えること、理解してもらうことをあきらめ、我慢するようになります。我慢はいつしか悲しみや怒り、孤独となって人生を蝕んでいくので、自分らしさを失っていきます。
最終的に自ら死を選ぶこともあります。
わたしは、この心理過程こそが、身体の痛みや辛さより深刻な問題だと捉えています。また、病気や障害などの話題自体タブーとされ、ひた隠しにされてきた現状に、一石を投じたいと考えております。
解ってもらえないから、我慢して人に迷惑をかけないよう、隠しながら生きていかなければならないのでしょうか。痛みから解放されたいと願うことは、贅沢なことなのでしょうか。
人生を楽しんではいけないのでしょうか。
幸せをあきらめないといけないのでしょうか。
痛みがあるからこそ、自分らしく生きるための生きがいや楽しみが必要です。
私は、線維筋痛症という「怠け病」と誤解されやすい病気を持っていますが、素晴らしい友人たちと、写真、音楽、映画、アート、スポーツなど、あらゆるエンターテイメントに救われていたので自分を見失わず生きてこれました。
皆さまに良質な医療情報やエンターテイメントをお届けできるように、また、病気と仕事は両立できるロールモデルとなれるよう尽力してまいります。
どうぞ、宜しく御願い申し上げます。